H25年2月より、ヘリコバクター・ピロリ菌の胃粘膜内感染により慢性胃炎を起こしている患者さんに対して、除菌療法が保険適応となりました。
50歳代以上の日本人の8割以上が胃にヘリコバクター・ピロリ菌が感染しているとされ、感染した胃粘膜は慢性炎症を起こし、胃の不快感や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となり、胃癌の発生母地にもなるとされています。
除菌療法により80%の方がピロリ菌が除去され、胃癌の発症率が1/3に減少すると言われています。
除菌療法は、アモキシリン、クラリスロマイシンの2種類の抗生物質と、プロトンポンプインヒビターという胃酸分泌抑制薬の3種類の薬を1週間内服するだけで済みます。
ピロリ菌が胃にいるかどうかは血液や特殊な呼気検査でわかります。
ピロリ菌の除菌療法を受けるためには、胃カメラで慢性胃炎があることを確認することが必要です。
ピロリ菌の検査を希望される方、ピロリ菌の除菌療法を希望される方は、当院消化器内科外来までご相談ください。
担当医:消化器内科 本多敬和